非ゼロ和 | ライフラインサービス

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2017

6/01

非ゼロ和

非ゼロ和ゲームの意味って分かりますか?

この前観た『メッセージ』という映画の中で聞いた言葉です。

いや、字幕なので正確には、聞いたのは「ノンゼロサムゲーム」で「非ゼロ和ゲーム」の方は見たのですが。

非ゼロ和。和はゼロに非ず。って言われても…。

 

まずは「ゼロサムゲーム」について調べてみます。

 

ゼロサムゲームとは、経済学で「ゲーム理論」と呼ばれる経済理論における用語。

参加者の得点と失点の総和(サム)が0(ゼロ)になるゲームのことを指す。

ふむふむ。で、そもそもの目的の非ゼロ和です。

 

非ゼロ和とは複数の人が相互に影響し合う状況の中で

ある一人の利益が、必ずしも他の誰かの損失にならないこと。

この概念は最初にゲームの理論の中で考えられたので

ゲームという状況でなくても、非ゼロ和ゲームと言われることもある。

なるほど。勉強になりました。

 

はい、ここから映画本編の話題に移ります。

このメッセージという映画ですが、監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ。

主演はエイミー・アダムスです。

ジャンル的にはSFと言って良いと思うのですが、印象としては

サイエンスフィクションとかスペースファンタジーと言うよりも

もっと「日常より」のお話でした。

そして、物語全体に「どよ~ん」とした空気が漂っています。

戦争か?友好か?果たして人類の選択は?みたいなところから始まって

とどのつまりは、個人の人生観のお話しという感じです。

あれれ…という気分にならなくもないですが、考えてみれば映画も小説も

物語というものの着地点は、全てそこだとも言えますし。

それについては深く掘り下げないでおきます。

 

終盤アメリカではなく、なぜか中国によって戦争は回避されます。

中国に助けられると言えば、リドリー・スコット監督の

『オデッセイ』でもアメリカは中国に助けられました。

マット・デイモンは火星で一人ぼっちになっても、太陽光パネルを引き摺りながら

明るく前向きに生きていましたが、火星は地球よりも太陽からずっと遠いのですから

人類が火星で生活する頃、太陽光パネルも目覚ましい進歩を遂げているということなのでしょう。